金(ゴールド)に沸くさなか、首相のチン(正)は、各省庁に対し国民の手元にある金をかき集めるため「迅速に手を打て」、遅れは許されないと求めた。国民の間にはまだ大量の金が残っている――これは国会議員たちが釘を打つように断言しており、中には百トン単位で数え上げられると言う者までいる。

ここ数日、金相場が頂点に達したその瞬間を見計らい、「世慣れた目」と「共産主義的弁証法」という思考によって、各省庁、そして党全体が一斉に動き出し、国民の金を「動員」するために断固たる措置を取るという。スローガンは「公のものは結局あの人の手に」。幹部たちは一軒一軒を訪ね、各世帯を検査し、金をどこに置いているのか、どれほどの量があるのかを確認することになる。
方針はすでに明確だ。国会議員は金を数え、首相のチン(正)が方針を出し、あとは「戦士」たちが路地という路地を回り、家々の扉を蹴破ってでも、党のために金を「動員」しに行く――という筋書きである。党員たちの結束と一致がこれほど高く見えるのは珍しい。橋一本、公共事業ひとつ作るのに、数十年の遅れなど日常茶飯事だというのに、この金探しの“事業”だけは、数か月で終わらせねばならないのだ。










